弊社では、freee会計とfreee人事労務を使用しているのですが、2024年7月からfreee会計がリニューアルされ、2名利用の月払いでは実質2,600円/月の値上げになります。
freee人事労務と合わせると月7,880円になることから、freeeから他のプロダクトへの移行を検討しています。
利用人数を考慮して、まず、ジョブカンシリーズを最有力候補として、無料お試しを開始しました。
freeeを使っていた観点からは、弊社の総務担当社員が操作に慣れるのは大変そうだな~というのが最初の感想です。
ただ、経理業務や給与業務は、ほぼ定型な業務パターンなので慣れれば問題なさそうです。
社員が使うことを想定して、ジョブカン労務HRで社員情報を登録、ジョブカン勤怠管理で勤怠の入力を社員に使ってもらいました。
出退勤は基本が打刻なのですが、みなし打刻という機能があるため、従来の勤務表記入形式での管理も容易にできます。
有給や特別休暇の機能も問題ありません。
給与管理との連携を確かめるため、今年の1月の勤務表を管理者側で入力し、ジョブカン給与計算に連携して給与明細を確認してみます。
freeeの1月の給与明細と比較すると、残業代がかなり多くなっています。
原因を調べたところ、法定外休日の出勤がすべて休日出勤として計算されていました。
ジョブカン勤怠管理のヘルプページにより、休日出勤ではなく残業で処理できることが判明したので、そのように設定し、改めてジョブカン給与管理に連携します。
それでも、まだ残業代が多くなっています。
調べると、残業にはなっているのですが、法定外残業時間として計算されているようです。
法定休日出勤ではありませんし、8時間/日かつ40時間/週に収まっていますので、法定内残業として計算されるべきです。
法定内残業にする方法がわからず、サポートに問い合わせると驚きの回答がきました。
恐れ入りますが、ジョブカン勤怠管理では、【公休日 / 法定休日の勤務は全て残業扱いとする。】にチェックがある場合は、公休日 / 法定休日の全ての労働時間が法定外残業時間 として集計されます。
そのため、お客様の想定している「15時間分」差異が発生しているご状況でございます。
ジョブカン勤怠管理では、自動で計算することはできかねますので、手動で計算いただきますようお願いいたします。
ちなみにチェックを入れない場合は、残業時間ではなく、休日出勤時間になりますので、チェックを入れるしかありません。
法定外残業時間は法で定義されていて、ソフトウェアの仕様で決めてはならないものです。
法で決められている残業時間を正しく計算できない勤怠管理システムはありえません。
また、勤怠管理システムでありながら、残業時間計算を手動で計算いただきますというのは、もはや勤怠管理システムの導入価値を自ら放棄しているものです。
休日出勤をしたのだから、平日の残業よりも多く残業代をつけてあげようという考えは否定しません。
しかし、それは給与計算で行うべきことで、勤怠管理は法で決められた時間を正しく計算、集計することが必要です。
給与計算と連携し、多くのユーザーが既に今の時間で計算された残業代になっていることから、今さら法定外残業時間の計算を変えるのは、かなり難しいことだと思われます。
解決案として『新たに法定内残業時間(法)、法定外残業時間(法)等の項目を追加して対応』してはいかがでしょうかと、サポートには返しましたが、対応がなされないのであれば、ジョブカン勤怠管理は使うことができないと判断します。
ジョブカン勤怠管理が使用できない以上、連携ができないということになりますので、今の時点ではジョブカンへの移行を中断することにしました。
改修されることを強く望む次第です。
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