ITmediaビジネスオンラインを眺めているとちょっと気になるタイトルがありました。
弊社も多重下請け構造が日本のIT業界をダメにすると常々考えており、エンドユーザーや上位SI’erにパートナー企業をご紹介するときにはその企業名を提示するようにしてきましたし、極力パートナー企業との直契約をお願いしています。
なぜなら、弊社が間に入ること=多重下請け構造に与すると考えているからです。
パートナー企業からは営業支援料として頂戴しますし、プロジェクトマネジメントにより上に立つ(間に入る)必要がある場合は、パートナー企業からプロジェクトマネージメント料を頂戴することになります。
これは併せて偽装派遣問題の解消にもなります。
さて、当該記事や株式会社情報戦略テクノロジー様のウェブサイト、ITmediaビジネスオンライン以外の記事も拝見させていただきました。
「ゼロ次請け」というワードを使用されていますが、結果的に1次請けと何ら変わらないという感想です。
ウェブサイトのパートナー募集に「業界、業種を問わず、各種サービスの開発や業務システムの開発など幅広く案件がございます」と記載されています。また、ZDNet Japanの記事では「大手には退場してもらう」「自ら1次請けになり、3次や4次の下請け会社を顧客企業の開発現場に派遣する2次請けに引き上げる」とあります。
多重下請け構造を真に改革しようとするのなら、フラットな関係を築く努力をすべきです。
弊社規模の会社がそのような取り組みで多重下請け構造の解消や構造改革に挑んでもたかが知れているでしょうけれど、規模の大きな取引先や案件を持たれているのでしたら、間を一つや二つ抜くというような構造改革ではない取り組みを是非とも期待したいと思います。